私の手元に1通のラブレターがあります。44年前のもの。差出人は28歳の私。受取人は21歳の妻。万年筆でつづられた文章は「きみと私の結婚式も1カ月後に迫り」で始まり「5月の北海道はどんなでしょうか。ポプラ並木は青々と茂り……」と続きます。
真っすぐでうそのなかった若者は「きみを幸せにするため一生懸命生きようと思います」「ゆったりときみを愛していきます」とけなげに語っています。そして結びは「きみへの思いの深さをここに誓います」でした。今、私は胸を張って言えます。「弥生さん、ありがとう」と。
鹿児島県霧島市 久野茂樹(71) 2021/5/22 毎日新聞鹿児島版掲載肩
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