高校生の頃、文化祭でお琴の演奏をした姉妹がいた。その時琴への強い憧れを持った。
上京して通勤の途中に琴の教室があり入門した。先生は若くて美しい色白の秋田美人。初めて触れる琴にうっとり。長い間の夢がかなった。その頃弾いた曲に「せきれい」があった。すてきな名前、どん鳥なのだろう。ずっと疑問のまま40年。
だが最近偶然にも、ある会合で謎は解けた。まさか庭や畑で、手が届く程接近して、愛嬌を振りまく、人なつこい鳥だったとは。君に出会うと顔がほころび曲を口ずさむ。昔から、ずっと知り合いだったんだネ。
宮崎市串間市 島田さつき 2018/4/11 毎日新聞鹿児島版掲載
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