はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

針供養

2006-03-11 13:02:52 | はがき随筆
 今日2月8日は針供養の日。毎日を「○○の日」と紹介する中で、今日を針供養の日と紹介するのを聞かない。それほど現代では針仕事と縁遠くなったということだろうか。
 わが家の針が、もし独創性豊かな性質であるならば、物足りなく感じるはずだ。登場回数は多いものの、破れた箇所の繕いが専門だからだ。特に膝部分が多く「つい最近往復したのに、何度目?」と愚痴っているかもしれない。
 針を一刺し一刺し繕いながら「けがをしませんように」と願いを込める。酷使に耐え、その細い体で頑張ってほしい。
   薩摩川内市高江町 横山由美子(45) 3月11日掲載

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6 コメント

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勿体ぶっててごめんなさい (アカショウビン)
2006-03-13 14:59:56
近々ひとりごとに書きますね。
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ここだけの話 (honnin)
2006-03-13 11:50:50
自分の文章にコメントをいただけるととっても嬉しくて、いつもは読んで笑って、ホロッときてそれで終わるんだけど つい書いてみたくなる。コメントを書いていただきありがとうございます。でも、ここだけのはなし、書き上げたときは、自己満足で「よしいいのがかけた」と思えるけど、他の、特に、60歳を超えた方々の文章に比べると、薄っぺらだなあと最近痛感します。経験の差?教養の差?一体なんでしょう?と考える事が多いです。 ところでアカショウビン様「ヘタの会」がずっと気になっているのですが・・・?
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歳時記 (アカショウビン)
2006-03-12 23:13:35
大部色褪せた歳時記を久しぶりに開きました。いつも語彙が乏しいことを嘆きながら、全然開きもせずにそれこそほんとの「もったいない」でした。これから時々よんでみます。駿さんありがとう
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懐かしい響き (ひむかの りう)
2006-03-12 11:49:14
「針供養」・・・なんと日本的な響きだろう。

いにしえ人の「MOTTAINAI」精神と、森羅万象の全てに感謝の念を捧げる敬虔な祈りの気持ちが、錆びたり折れたりした小さな「針」にも捧げられる。



 最近は祈りの気持ちが希薄になってるようで、ギクシャクした世相に一抹の不安を感じるが、このような「駄洒落」の語呂合わせからくる何とか記念日ではない「針供養」の日を大事にしたいものだと思うこの随筆に経緯を表します。
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歳時記 (駿)
2006-03-12 04:53:11
 針供養は春の季語です。「歳時記」は日本伝統の季節の行事が記されて、座右にあると有意義です。是非一冊を。

♪皇子の妃の針もまじりて針供養  五十嵐播水
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針のグチ (赤翡翠)
2006-03-12 00:21:42
うーん、面白いなぁ。

私の針は何て言ってるかしら。「なんで最後まで完成させないの…」と言ってるかも。

だってタンスいっぱい、のやりかけや材料が眠ってるんですから。ハズカシ
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