昨年10月、6年ぶりに噴火した新燃岳が、またまた噴煙を上げた。噴煙の高さは桜島のそれに比べて10分の1の300㍍ほどだが、火口までおよそ7㌔の我家周辺にはドブ川のような悪臭が漂う。思わず〈杉花粉黄砂噴煙三重苦〉としたため万柳に投句した。それにしても16年前、浜松からIターンして来たときには、まさか桜島・新燃岳と前後から噴煙の挟み撃ちに遭うとは夢想だにしなかった。竜のごとくうねりながら吐き出されるどす黒い噴煙は、私をまるで太古の地球にタイムスリップしたかのような気にさえさせてくれる。
霧島市 久野茂樹 2018/4/12 毎日新聞鹿児島版掲載 画像はネットより
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