「満天星」は同級生が還暦の時に自費出版した。記念に買い本棚にある。満天星をドウダンツツジとは読めなかった。花や星に心通わせたセンチな詩集に彼の意外な面を垣間見た。
高校までの彼は物静かだった。卒業後再会した時は高校教師となり自信に満ちていた。彼が中学の同窓会会長を務め、基盤を作り絆を深めてくれた。
昨秋、定年後は宮崎で闘病生活をしていた彼に会いに行った。それが最後となった。
新年になり百箇日も過ぎた。今は満天星となり都井の夜空に輝いていることだろう。心からありがとうと冥福を祈る。
宮崎県串間市 武田ゆきえ(64) 2019/3/7 毎日新聞鹿児島版掲載
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