濁流が「ゴーゴー」と音を立てて不知火海へ流れている米ノ津川。そのまわりでは青々と稲穂が秋の収穫へ向けて揺らいでいる。雄大な矢筈岳がドーンと見守っている。あぜ道には極楽浄土みたいに彼岸花が紅をそえている。子供の頃いっぱい手にとって匂いをかいでみた。茎が苦かった。走ってみたら、その頃にもどれた。この秋には久しぶりに彼岸花が見れる。親鸞は「人が逝ったお盆にも彼岸にも二度とこの世に帰ってこない」と説いているけど、彼岸花の陰から両親がほほ笑んでいた。そっと手を合わせたら、この世の煩悩も消えさった。
札幌市 古井みきえ 2015/9/23 毎日新聞鹿児島版掲載
読経や儀式で死者が救われるという信仰は、もともと仏教にはなかったのです。
しかし、このような真実の仏法を説くと、読経や葬式が死人のためになると宣伝して、生活の糧にしている人たちから猛反発されるのを恐れて、誰も明らかにしませんから、人情も後押しして、世間の根強い迷信となってしまったのです。
では、葬式や法事や読経は、全く無意味なことかといいますと、それは勤める人の精神の如何にかかっています。
厳粛な葬儀を通して、我が身を反省し罪悪観を深め無常を観じて、聞法心を強める縁とすれば有り難い勝縁となりましょう。
つまり、葬儀や法事は死者を供養するためではなく、自分自身を反省する絶好の機会だと思えばよいのだと・・親鸞は原点の仏法を教え説いたのだと思っております。
仏法の本質を理解され表現された素晴らしい随筆です。
「彼岸花」のあの妖艶な姿には、ゾクゾクするような女の色香を感じますが、「曼珠沙華」「死人花」「幽霊花」とっても変わった別名もありますよね~
真実の仏法を説いたのは、「親鸞聖人」のみ~
何回お話を伺っても?????です。
「親鸞聖人」は、難度の海を度する大船「阿弥陀仏の本願」一つを教えて行かれました。
前コメントの仏教 (コメンツのイケメン)さん、とっても勉強になりましたよ~
私たちの故郷出水は、「浄土真宗」が多くて、仏教とは縁が深いですよね~
「彼岸花」咲くお彼岸に思いを馳せて、「仏教」の事まで
知る事が出来ました。
今日、この時を「生かされている自分」に「南無阿弥陀仏」~素晴らしい時を有難うございました。~
現世(此岸)を生きる私たちは、この時期に彼岸を見ることが出来るのかもしれません。咲き乱れる彼岸花に極楽浄土を思い、手を合わせて六字名号を唱えることで、亡くなられたご両親にも会うことが出来たのだと思います。
親鸞様は、「弥陀の請願不思議に助けられまいらせて」に続けて、念仏を唱えることで「摂取不捨の利益」を受けることが出来ると言われたそうです。生きている間は修行だとする聖道門に比べ、浄土真宗に代表される浄土門は、思想的にも、私には受け容れ易い様に思っています。
自らを律して生きる生き方にも魅力を感じますが、その勇気が湧いてきません。その一歩も、踏み出せないでいます。四国八十八カ所めぐりを考えたことも有りましたが、実現していません。
今は感謝と懺悔でいこう。何か足らないところがあるのかも。何か間違えているところがあるのかも。
そうそうかけっこも速かったんだね!
昔のボーイフレンドより
みきえさんの「彼岸花」いいです。ストレートでビンビン来る~!!
出水の土手に咲く並ぶ「彼岸花」・・
みきえさんが子どもの頃は9月のお彼岸頃の見慣れた景色だったのですね。長くこのいつも当たり前だった景色を見てなったのですね・・
その気持ちわかります。
それは
私も3年前9月中旬、10日間ほど田舎に帰ってました。父親のお見舞い?を口実の里帰りでした。その時みた「稲穂が黄金色に輝く田畑の景色」「堤防の土手に芽を吹いては次々咲く「彼岸花」の美しさにびっくりし、ハッとしたものです。
都会の車がよく走る道端に咲く「彼岸花」とは、全く違うのです。茎も葉っぱも青々とし花ビラも鮮やかな真っ赤なのです。
「私は こんなにも美しい郷里の秋を何十年間もの長い間 見てない!!」この現実にしみじみ悲くなった覚えがあります。
父を失った今年、みきえさんの「彼岸花」が心にしみます。なんともストレートに心地よく私の心にしみます。
コメンツのイケメンさんの「仏教」も心にストンと落ちました。父を5月に亡くし、49日や初盆などで何回も田舎に帰省している年だからか?
私が多少?精神的に成長したのか??わかりませんが・・コメンツのイケメンさんの「仏教」も、とってもいい。
ところで
みきえさん 9月になったら北海道に帰るのではなかったのですか?「今頃 みきえさんは北海道か~!!」と思ってましたよ!!
出水に永住??なんてことになってきているのかな??
雪かきが終わった頃から主人も出水に来てもらって暮らしました。
出水に夏が見え隠れしだした頃、主人と札幌に帰りました。
出水の秋が恋しくて、再び出水に参りました。
年齢を重ねると何故か故郷が恋しくなります。
毎年恒例の米ノ津グループ&大川内グループでの味噌作りが終わり、しばらくしたら北海道の仲間達に味噌を手土産にして帰ります。
子育ても終えて、札幌にも出水にも、そして全国にステキな仲間の皆さんが大勢いて、余暇が出来て、行ったり来たりの有難く幸せな人生です。
皆様、これからも宜しくお願い致します。
「子育ても終えて、余暇が出来て、故郷と居留地を行ったり来たりの有難く幸せな人生」
GOODな人生に乾杯!!
私も父親の死から4ケ月・・
3月から半年間は、何回も田舎通いしてましたが・・
やっと?一段落ついて・・
明日から北陸・東北の湯めぐりに出かけます。
東北は岩手の雫石・鶯宿温泉が今回の最北地です・・
また、無事に帰ったら自分のブログで報告しますね・・
みきえさん・・
「札幌美人」のハンドルネームがナイスです。
これからは、これで行ってくださいネ
では、また・・
元気にしてますか?
農作業に忙殺されているのかしら?
彼岸花を観ながらいつも思う事があります。
いつまでもみじめな姿をさらしながら咲いて、
春にパッと咲いて散る桜と大違いです。
私の人生、さくらのようにパッというのも、嫌ですが
彼岸花みたいに生きるのも‥‥
「てげてげ」がいいな‥‥‥
ところで札幌美人は彼岸花?
いつも短い文章で、たくさんの思いを乗せて、考え深いので、次の随筆を楽しみにお待ちしております。