会場の一画では、農家のお父さんが、間に合わせの使い古しの鍋で豆腐を手作り中。その横ではこれまたお父さんが2人、大鍋でミソ仕立てのしし鍋と格闘中。「栗ぜんざいをどうぞ」「ゆで卵も食べて」。村の小さな産直館は賑やかである。「年越しそばでも買って帰ろうか」。ほどなく餅つきが始まった。またまた農作業で鍛えたがっしり体型のお父さんが、慣れた手つきで杵をふるう。「順番に並んで」。先頭の妻、2番目の私の順で初めての餅つき。ご褒美につきたての餅をご馳走になり、わずか出費100円で笑顔のうちに帰路についた。
霧島市 久野茂樹 2012/3/10 毎日新聞鹿児島版掲載
霧島市 久野茂樹 2012/3/10 毎日新聞鹿児島版掲載
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