はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ひとりで悩まないで!

2007-07-14 17:51:45 | アカショウビンのつぶやき

支援センターのシンボルマークです。
大きな鳥は、母のような優しさと暖かさを象徴し、また翼を広げやや振り返っている姿は小さな鳥たちが迷うことのないように、暖かい眼差しで、前に進もうと導いている姿を描いています。
 小さい鳥たちは、いろんな不安や悩みを抱えた被害者の方々を表し、暖かく見守ってくれる(支援の手をさしのべてくれる)大きな鳥のもとへ向かおうとしている姿を描いたものです。







 犯罪被害者支援センターの取材をさせていただきました。恥ずかしいことに、私は今までこのセンターの存在を知りませんでした。
 平成17年4月に犯罪被害者等基本法が施行されましたが、当支援センターは法施行前に任意団体として既に設立されていたようです。約60人のボランティアスタッフが研修を重ね、ボランティア相談員、臨床心理士、弁護士、医師、事務局などの分野でセンターの活動を支えています。
 「FMかのや」の番組ボランティアスタッフの私に、支援センターの活動を大隅地区の皆さんにも知っていただくため協力して欲しいとの依頼があり、鹿児島県民交流センター4階の事務所で、湯又事務局長、松田犯罪被害相談員のお二人にお話を伺いました。

 悲惨な事故や交通事故は毎日起きており、誰もが被害者となりうる現実のなかで、「明日は我が身」の問題として認識し、被害者の心にそっと寄り添い適切な支援を提供し被害者が一日も早く、心身を回復され、再び平穏な生活を取り戻して頂くために活動しています。1人で悩まないで何でも相談して欲しいとお話しされました。
 また11月の犯罪被害者週間に合わせ、広報啓発活動として、県内の小、中、高校生を対象に、「命の大切さ」についてのメッセージを募集しています。支え合いや思いやりの心を育み、被害者も加害者も出さない安全な社会の実現を目指します。募集期間は8月1日から9月20日までなので多くの応募を待っていますとのことでした。
 この日は激しい豪雨でしたが、面接相談に来られた方の応対や、2人の電話相談ボランティアの方が、電話の前で待機しておられました。

 帰宅後、頂いた資料を整理し、インタビューを編集しながら、この殺伐とした時代でも、愛の支援を続ける方々がおられることにホッとさせられました。出来上がった番組は、「心のメモ帖・ひとりで悩まないで」として纏め、FMかのやで放送します。拙いものですが、少しでも支援センターの活動を知っていただくためにお役に立てるかな…と思っています。

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