早春の一日、市文化協会の研修旅行に参加した。三池炭鉱の抗跡と熊本県山鹿市の八千代座見学で、ガイドさんの歌や語りに心地よくバスに揺られた。
日本の産業発展を支え、役目を終えて静かに眠る抗跡と、江戸時代の芝居小屋が見事に復元され、今に生きる八千代座は対照的であった。明治の後期から昭和まで続くも、時代の流れに取り残され、閉鎖となり老朽化するが、地元のさまざまな運動で修復されたという。
ビルも繁華街もない静かな町の人々の心意気に守られた芝居小屋は、匠の技の集結した日本の宝物であった。
出水市 塩田きぬ子 2015/3/15 毎日新聞鹿児島版掲載
そのコメント読ませていただきました。
2月に山鹿に行った時、八千代座 だけは行ってなくて・・
次回、山鹿温泉に行ったら必ず立ち寄りますね
私が小学校時代に映画が上演されていて、「赤胴鈴之助」「鞍馬天狗」「風小僧」などを観に行ったと記憶しています。
フィルムは、鉄道(JR)で駅留めで送られて来ていたのですが、上映時刻に間に合わないことも有ったのを思い出しました。
建物の構造ですが、二階建てで中央部は大きな吹き抜けになっていて、二階の観客席は、コの字型でした。
一階には、舞台があり、花道や円形の奈落もありました。客席は、桝席で、腰掛けるのではなく、座って観ていました。構造から芝居や演劇が上演されていたとうかがえます。日本のオペラハウスです。
何時解体されたのか思い出せませんが、我が町の文化・芸能の中心施設だったと思われます。
私たち団塊の世代は、「教育」「教養」の文字を「今日行く」「今日用」の文字に置き換えて、どしどしお外に出て、見分を広げるべし~まさに、その通りの事を実践なさっていらっしゃる塩田様~素晴らしい姿勢に頭が下がります。
切れ味のいい小気味よい随筆、楽しみに、そして一緒にお勉強させていただきます
かつての生活の欠片が残された場所や、誰かの古里であろう、人影もない小さな集落を歩く時・・・・。
人知れず、たたずむ光景や建物に胸を打たれます。
人は古き物に魅了されるものなんですねぇ。
もっとも大事な話ですが・・
古き女房殿にも魅了されておられる先輩諸兄皆様の、今後のご健闘をお祈り申し上げます。