はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

感謝の気持ち

2012-04-09 17:09:44 | はがき随筆
 「私はだれよりも大好きなのは、お母ちゃんなのだ」「人生の道は険しい」「大空にとぶ三希子、がんばれ」
 脳卒中の後遺症で、リハビリ中の夫が筆で半紙に書いた言葉の、ほんの一部である。三希子とは14歳の一人娘のことで、3月には高校受験を控えている。希望を持って世の中という大空に飛び出して行けよ、と言いたいのだと思う。
 たくさんの言葉をありがとう。目も見えにくく、やっと車椅子に座って筆を持っているのに、一生懸命書いてくれてありがとう。感謝の気持ちで胸がいっぱいだ。
  鹿児島市 萩原裕子 2012/4/8 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿