はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

朝のとっておき

2017-06-24 12:11:24 | はがき随筆
 波の音を聞きながら歩く。6㌔のランニングを済ませ、犬の散歩である。田舎暮らしを始めて20年近い歳月は、ぼくの夢の生活である。単調だが人生を締めくくるにはいいと思う。その日その日を好きなように生きて、それを繰り返す。6時を過ぎて朝日はすでに高い。
 志布志湾の潮の香りを胸いっぱいに吸い込んで家に戻る。常盤木は落葉の季節。庭を掃き散水をする。孵化したメダカが日を追って増え成長するのを確認。さらに、色づかないトマトも目が離せない。目に入るものすべてがぼくの好奇心を誘い、変化の発見が楽しみなのである。
志布志市 若宮庸成 2107/6/24 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿