30歳を過ぎた頃から、機会あるごとに結婚を勧めてきたが、我関せず。40を過ぎても結婚の意思表示がないので、一人息子の結婚は半ば諦めていた。
長く関東の会計事務所に勤めていた彼は僧侶にならないのではと危惧していた。ところが40代半ばを過ぎて突如会社を辞め、宗門大学の大学院に入学し、3年前に帰山して寺を継職した。幾多の変遷を経て来た彼が50歳を目前に良縁に恵まれ。4月8日、釈迦誕生の日を選んで挙式した。待ちわびていた我が家の好日。桜の季節はとっくに過ぎてしまったが、境内のクルメツツジは今が満開である。
志布志市 一木法明 2015/5/3 毎日新聞鹿児島版掲載
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