はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

鹿児島弁

2013-11-09 20:48:31 | はがき随筆
 我が家の隣地で畑作りのYさんとはよく立ち話をする。Yさんは団体で東北を旅行中、栃木の団体と昼食が一緒になった。
 鹿児島弁で大声でしゃべっていると、隣席の女性がけげんな顔で、「どちらからですか」と聞かれた。ちゃめっ気のあるYさんが「韓国からです」と答えると「日本語がお上手ですね」と褒められたそうだ。
 鹿児島弁は他県の人が聞くと、外国人が話しているように聞こえるらしい。戦後、標準語を使うよう指導され、「からいも標準語」とからかわれた。今では純粋な鹿児島弁が聞けなくなったのは、寂しい限りである。
  鹿児島市 田中健一郎 2013/11/8 毎日新聞鹿児島版掲載

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