車を運転しながらラジオを聞いていたら男性アナが「自分の故郷では蒸し暑い夏の日に吹く涼しい風のことを極楽からの余り風と呼んでいる」と紹介していた。子供のころ、小学生から中学生までだが、母から畑や田んぼの草取りをさせられた。とりわけ夏休みは明けても暮れても草取りだった。川では友達の歓声がしていた。暑さの余りべそをかいたこともあった。父を早くに亡くした母の苦労を思うと、学校の成績より草取りの成績が先のようだった。その母も11年前に84歳で亡くなった。今ごろ、極楽で涼しい風に吹かれて過ごしているのだろうか。
志布志市 武田佐俊(65) 2008/8/5 毎日新聞鹿児島版掲載
志布志市 武田佐俊(65) 2008/8/5 毎日新聞鹿児島版掲載
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