犬を連れた老夫婦とよくすれ違う。犬の名前など知るよしもなかったのだが、休日に散歩していると偶然にもその犬を見つけた。彼の小屋には「あんこ」と書かれていた。こげ茶色の毛の色にぴったりの名前だった。
ある日久しぶりに彼に出会ったので「あんこ」と声を掛けてみた。するとなんで知らないおっさんが俺の名前を知っているんだと言わんばかりに、私の顔を胡散臭そう睨みながら、ワンと一声吠えたかと思うと、主人の背後に隠れてしまった。よほど意外だったらしい。
以来、会ったときに声を掛けても、あんこはつれない。
宮崎市 福島洋一(63) 2018/9/20 毎日新聞鹿児島版掲載
ある日久しぶりに彼に出会ったので「あんこ」と声を掛けてみた。するとなんで知らないおっさんが俺の名前を知っているんだと言わんばかりに、私の顔を胡散臭そう睨みながら、ワンと一声吠えたかと思うと、主人の背後に隠れてしまった。よほど意外だったらしい。
以来、会ったときに声を掛けても、あんこはつれない。
宮崎市 福島洋一(63) 2018/9/20 毎日新聞鹿児島版掲載
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