法事の日、我が家に皆が集まった。私は何かと忙しく、席を立つ事が多かった。台所にいた時、チョン、チョンと誰かが背中を突っついた。6歳の孫・りょう君だ。「ばあば、お口明けて」と言うと、後手に隠し持っていたチョコを、ポンと私の口に入れた。柔らかくなったチョコが、口いっぱいに広がった。「おいしい」と言うとうれしそうに飛び跳ねた。6歳の優しさが真っすぐに伝わってきた。
得意げにスキップする後ろ姿がジワーッとぼやけていった。
りょう君の優しさは、元気の糧となり、「ばあばばか」はまだまだ続きそうである。
宮崎県延岡市 橋本京子(74)2018/7/12 毎日新聞鹿児島版掲載
得意げにスキップする後ろ姿がジワーッとぼやけていった。
りょう君の優しさは、元気の糧となり、「ばあばばか」はまだまだ続きそうである。
宮崎県延岡市 橋本京子(74)2018/7/12 毎日新聞鹿児島版掲載
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