娘が帰るなり「がねって知ってる?」「知らないヨ」。職場でがねの話が出て、かき揚げのことで形がカニに似ているから、と教わったという。なるほど面白い。魚のことをいおと知ったのも最近。結婚当初、主人と会話中ちょっと得意に「じゃっど」と言って、亭主に言う言葉ではないと苦笑しながらたしなめられた。それから下手に鹿児島弁を使わないことにしたが、ある時、自然に出て、義弟が「姉さんも鹿児島弁になったネ」と笑った。山口から嫁いで四十数年。鹿児島弁は難解だが、簡潔でインパクトがある。“かごっま弁”にかんぱーい。
鹿児島市 内山陽子 2012/5/19 毎日新聞鹿児島版掲載
鹿児島市 内山陽子 2012/5/19 毎日新聞鹿児島版掲載
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