はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

思わぬ収穫

2016-07-29 06:18:06 | はがき随筆
1四半期が終わろうとしているが、この時期の仕事が山場を越えたことで気持ちが軽くなった週末のこと。両親の通院帰りに母と入ったスーパーでカマスを買い求め、開きを作った。
 梅雨に入り、雨の合間に外干しした後、エアコンと扇風機で乾かしていたらリビングは鮮魚店のような海の匂いが充満して、妻から退場を宣告される羽目に。それでも、食する場面になれば、焼ける匂いとこんがりふっくら、程よい塩加減の干物に家族の食欲は全開になった。
 自分の気持ちが安らぎ、家族も喜んで、一石二鳥以上の収穫があった開きづくりだった。
  垂水市 川畑千歳 2016/7/22 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿