小学3年生の学芸会、劇の海幸彦、山幸彦。私は釣り針のかかった魚の役。セリフは一言だったが、物語を盛り上げる大事な役目だったと思う。先生の合図で舞台挟しと転げ回り「イタイ! イタイ!」。満席の父母がドッと笑う。テレビや自動車も少なかった時代。平和で、のどかなあのころを心のどこかでいつも思い出している。
私を育ててくれた山深き懐かしい小学校が近々閉校になるとの記事に1日訪ねた。人けのない校庭に、1人たたずむ。昔のままのせみしぐれ。
ふと先生の声が、同級生の声が、聞こえたような気がした。
指宿市 有村好一(60) 2009/9/6 毎日新聞鹿児島版掲載
私を育ててくれた山深き懐かしい小学校が近々閉校になるとの記事に1日訪ねた。人けのない校庭に、1人たたずむ。昔のままのせみしぐれ。
ふと先生の声が、同級生の声が、聞こえたような気がした。
指宿市 有村好一(60) 2009/9/6 毎日新聞鹿児島版掲載
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