はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

厳しい自然

2008-07-05 12:49:05 | はがき随筆
 これまでアゲハの幼虫の食害で、盆栽のヤエクチナシの白い花はほとんで楽しめなかった。今年は多くの花がじっくり眺められ、最高にうれしい。
 かつてオニヤンマ、シオカラトンボ、キアゲハやクロアゲハ、アオスジアゲハなど庭を存分の飛び回り、昆虫の楽園を自負したころが懐かしく思い出される。最近、幸いに野菜作りや鉢替えの度に甲虫の幼虫に出会い、遠くのアカショウビンの元気な鳴き声に楽しみを覚える。
 だが緑と花いっぱいの庭にも昆虫の姿が激減し、厳しい環境には心の痛みを覚える。地球は人間だけのものではない。
   薩摩川内市 下市良幸(78) 2008/7/4
 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はkiraraさん

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