はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

俳句

2008-11-05 17:05:02 | はがき随筆
 深秋、徐々に爽やかになっていく清けさ(さやけさ)冷え込んでいく透明感、そして命の輪廻の予感。秋の自然は素晴らしい。
 私は散歩が好きで、時には1時間ぐらい歩く。戸外の空気は気力を呼び起こしてくれる。新鮮な樹木のにおい、かれんな草花たち、吹き渡る風。こんな時、芭蕉の句「この秋は何で年寄る雲に鳥」を思い出す。
 芭蕉の旅は、孤独を求める旅のようだ。求めてきた見果てぬ夢への終(つい)ま言葉であったかもしれない。私も自分なりの感動を見つけて、俳句が心の糧となるように詠み続けていきたい。
 <古里の水の豊かさに柿熟るる>


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