新緑に真っ青な梅の実を見つけた。梅の実を眺めると、なぜか亡き母の作ってくれた「梅干しのおにぎり」を思い出す。生活が豊かでなかった我が家のおやつは、母のささくれ立った手指で握られたおにぎりであった。塩の効いたシンプルなものから昆布、高菜、梅干しのおにぎりと、母はいろいろと工夫して握ってくれた。
今でも梅干しは私の好物だ。梅干しに母の手の温もりや生まれ育った田舎の風景が重なってくる。空きっ腹を我慢して母の手作りおにぎりにかぶりついた。あの日の少年は今、我が娘におにぎりを握っている。
鹿児島市 吉松幸夫(49) 2007/5/30 毎日新聞鹿児島版掲載
今でも梅干しは私の好物だ。梅干しに母の手の温もりや生まれ育った田舎の風景が重なってくる。空きっ腹を我慢して母の手作りおにぎりにかぶりついた。あの日の少年は今、我が娘におにぎりを握っている。
鹿児島市 吉松幸夫(49) 2007/5/30 毎日新聞鹿児島版掲載
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