篤姫ブームの最中、市内宮ヶ浜、松尾城家老の末えいである知人から「今年は柿がいっぱい実っているので取りにきませんか」と電話をいただいた。風雪に耐えた立派な武家門をくぐると広い庭の一角に樹齢数百年はあろうかと思われる柿の大木。早速「恐れながら!!」とよじ登る。丁寧にちぎった柿の実を焼酎でしぶ抜き、勝手に家老柿と名付けてあちこちに配った。人々の生活を何代も見下ろしてきた柿は何とも味が深い。世が世なら「無礼者、そこに直れ!!」。柿で一生を棒に振ったやもしれぬなあと思いながら、「天下太平の幸せを感じた秋の一日」。
指宿市 有村好一(60) 2008/12/9 毎日新聞鹿児島版掲載
指宿市 有村好一(60) 2008/12/9 毎日新聞鹿児島版掲載
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