僕は2歳半の男の子。朝は誰よりも早く起きて、パパやママの枕元をチョコチョコ歩き台所へ。食べ物はここだと思うが、何も見つからない。おなかがグウグウ鳴る。流し台には顔も届かず、冷蔵庫はしっかり閉じられている。じいじが僕を見に来た。「何しているの、もう夕べの食べ物は残ってないよ」。「あーあ、つまらない」
今のところ、食べることしか頭にない。「それにしてもママもグウグウ寝てるな」
起きていても何も出来ないから、また布団の中へ潜り込もうっと。それでも、僕は皆にとって希望の星であるらしい。
肝付町 鳥取部京子 2014/7/5 毎日新聞鹿児島版掲載
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