柿若葉 2013-06-01 08:41:07 | はがき随筆 庭の柿若葉が初夏の日差しでまぶしい。 毎年、秋の落ち葉に悩まされているので、冬大きく枝を切った。柿は肌寒く寂しくなっていた。 春になって、一斉に芽吹いた。それは、あたかも切られた腹いせに反発するかのように「切られてもおれは元気だ。どうだ」と言わんばかりの勢いだ。 「ごめんね、切って悪かったね」と。 「これから、まぶしい葉をたくさん茂らせて」「庭は掃けばいいのだから」と話しかけた。 柿はうれしかったのか、風に大きく揺れていた。 出水市 畠中大喜 2013/6/1 毎日新聞鹿児島版掲載 « 「五月病?」 | トップ | 「本物よ!」 »
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