はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

花火大会

2006-07-23 22:10:53 | アカショウビンのつぶやき
 今年の夏祭りは、前夜祭も総踊りも雨、花火だけが順調にあがった。
でも花火が始まる時間に、BSで「モダンタイムス」が始まっちゃった。 喜劇王チャップリンの映画は、何回観てもいいなあ。お腹がよじれんばかりに笑い転げ、有名なラストシーンをじっくり観てたら、喧噪の現世に戻された。
 花火も終わり近く、音が激しくなった。庭に出てみると最後の賑わいか、次々に打ち上げられる花火が見事に大空を彩っている。
 「ドカーン、ドカーン」の音を聞きながら、ずーっと昔、1歳半の娘と初めて見た、花火大会の夜を思い出した。金魚の浴衣を着た娘は、縁側で「はなびー」と楽しみにしていたのに、いざ始まると「コワーイ」としがみつき、花火が終わるまで、親も子も汗びっしょり。逃げ出す場所もなく、くたびれ果てた花火大会だった。
 甘えん坊だった娘も、語学留学で間もなく独りアメリカへ旅立つ。何かを学び取って帰ってきて欲しい。と流れ星ならぬ花火に願いを込めた。    アカショービン

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4 コメント

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Unknown (おたくさ)
2006-07-24 14:49:00
私の娘も花火大会を怖がりました。

興奮して普段はしない夜泣きはするし、

思い出すたび、苦笑します。



語学留学ですか。

娘は大学の時、1年カナダにいきました。

異国を見ることは、

自国を見ることになったようです。
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ようこそ!おたくささま (アカショウビン)
2006-07-24 16:44:33
今日は久しぶりの青空、いつの間にかカビくさくなっていた押入の衣類を洗濯機に放り込み、ガーッと3回も洗いました。ジリジリする太陽が、アッと言う間に乾かしてくれます。

水害に襲われた方々は泥だらけの品々をどうやって片付けるのでしょう…。もうチョット若ければ応援に飛んで行くのですが。長崎は大丈夫でしたか。
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花火 (野の風)
2006-07-26 11:50:26
子どもたちが小さかった頃、暗くなるのを待ってお盆帰りの妹家族たちと賑やかに花火をしたものだった。今年は孫たちが思い出を作ってくれることだろう。庭の鉢植えの合歓の木が「線香花火」のようなやさしい花を咲かせている。
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合歓の花 (アカショウビン)
2006-07-27 11:33:53
あの優しい花が咲くのは今ごろだったかしら。

裏の空き地にあった大きな合歓の木が切り倒されたのは、もう10年前になるなぁ。

ヒコバエが毎年、芽を出すけれど、管理人さんが今年もしっかり伐りました。
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