鹿児島市内で母校の制服を着た学生をたまに見かける。制定から半世紀近くがたつのに、全く変わっていないようだ。
大きめのセーラー襟は紺色の縁取り、襟の角にはS字の刺繍が施されている。生地は厚めで、夏休みの補習のときなど暑くてたまらなかった。夏期に女子は帽子をかぶり、白い麦わら帽子のつばの内側には水玉の模様があった。登校すると、出窓に重ねて置くのだが、私の帽子が一番大きくて上になり、夏が終わるころには少し日焼けしていた。
懐かしく、誇らしい母校の制服なのである。
鹿児島市 本山るみ子 2015/9/27 毎日新聞鹿児島版掲載
大きめのセーラー襟は紺色の縁取り、襟の角にはS字の刺繍が施されている。生地は厚めで、夏休みの補習のときなど暑くてたまらなかった。夏期に女子は帽子をかぶり、白い麦わら帽子のつばの内側には水玉の模様があった。登校すると、出窓に重ねて置くのだが、私の帽子が一番大きくて上になり、夏が終わるころには少し日焼けしていた。
懐かしく、誇らしい母校の制服なのである。
鹿児島市 本山るみ子 2015/9/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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