はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

出水流

2016-06-21 06:57:15 | はがき随筆


 札幌へ嫁いでから梅を漬けはじめた。古里の母のつけ方の見よう見まねの出水流である。去年から出水産の梅も漬けている。親孝行の出水の友人が「畑仕事はつらいから」と両親のために植えてくれた梅である。私が札幌で漬け始めた頃と同じくらいの樹齢45年の梅である。最期まで自宅でみた両親も逝き梅を漬けなくなったので私に全部ちぎってよいとのことで、去年から頂いている。出水産をちぎる頃、北海道産は花が散り、やっと小さな実がついたばかりである。友人とその両親に感謝しながら、ひとつひとつに真心をこめて出水流で漬けた。
 出水市 古井みきえ 毎日新聞鹿児島版掲載

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7 コメント

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親孝行 (コメンツのイケメン)
2016-06-21 11:49:29
美人作家パール・S・バックの大地を大学時代、読破した親孝行の彼は、辛い農作業の両親を思って、現金収入にもなる約70本の梅を植えました。


時は流れ、その両親も逝き。


『漁夫の利』ならず、孫子兵法の『戦わずして勝つ』を見事にやってのけたのが古井みきえさんの性格です。


優しくて素晴らしい性格の、みきえさんには、おそらく泥棒や強盗でさえも優しく大人しくなり、『どうぞ~どうぞ~』と、贈り物をするのではないかと思うぐらいです。


親孝行の彼は、みきえさんのために梅がチギリやすいように下草を何回も刈りました。


親孝行の彼と、人の心まで動かす優しくて、いつもニコニコ笑顔で純情無垢な乙女心まで残しておられる古井みきえさんの『出水流の梅物語』に大感動です。
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狩猟民族・欲が深い? (兵庫の美魔女)
2016-06-21 12:12:29
小樽のニシン釣り、積丹半島のホッケ釣りが終わったら。


激安飛行機で鹿児島に飛んで来て。


孟宗竹・コサン竹・唐竹に小梅に大梅を取りつくして北海道の仲間に送られたとか・・・。


そして、次は苫小牧の海でコンブを採られるのだとか。


高校時代から、男子からも女子からもモテモテだった、みきえさん。

みきえさんのことが、狩猟民族であることはハッキリ理解できますが、ヒョットしたら欲も深いのでは?と、まだ良く分らない兵庫の美魔女です。


これからもチョイ悪友達同士よろしくね。


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梅 よろこび・・・ (広島県 田丸)
2016-06-21 19:46:19
 例の「パールバック梅」ですね。活かされて、多くの人に喜ばれて、幸せな梅です。遠い北の果てまでも…

 我が家にも、母が生前漬けた梅干しが沢山有ります。私が一生かけても食べきれない量です。加えて、梅酒も年代物があります。焼酎につけたり、ウイスキーにつけたり。多くは、嫁ぎ先で喜ばれたと聞いています。

 梅ジュースも、暑くなる夏に向けて、冷やしておくとジュースやコーラを飲むより後味もよく、健康にもいいと聞いています。色々と活用方法があります。

 話は変わりますが、私がいつももったいないと思っているのは柿です。広島、島根、山口と中国山地を頻繁にドライブしますが、大きな立派なお宅には大きな柿の木があります。畑や田の畔にもたくさんあります。秋の風情には、赤く色づいた柿がよく似合って、景色的にはうれしいのですが、半分は残念もったいないと思うのです。

 干し柿にして、軒先で色づいても秋の風情に大きく一役かうと思うのですが。これも高齢化のせいでしょうか。口が肥えたせいでしょうか。


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田丸君 (コメンツのケメン)
2016-06-22 10:47:19
昨夜突然、電話で呼ばれました。


米ノ津中学校の仲間達からです。


田丸君が知ってるとおり、私は酒を全然飲めません。


その酒を浴びるほど飲みました。


田丸君が何を書いてるのか理解出来ないぐらい飲みました。


とにかく、仲間たちが私を呼ぶのは、私がピエロ役を自然に大胆にこなせて、その場が楽しいからだなんだ・・と、思っています。


でも、そのパフォーマンスは頭で考えたものではなくて。。神様の指示命令なのか?自然に当然のごとく踊りや歌やトーク出てきてしまうのです。


今、メチャクチャ二日酔いなんです。


その仲間たちから昼飯に仕上げのラーメンを食べに行くぞ!と電話がありました。


二日酔いで身体中、頭の中も胃の中もムカムカしてるけど、『断れば次のサソイがない』と思ってぇ・・小心者で淋しがり屋のドーシヨーモないメチャクチャ人間で、妻からも宇宙人と思われている私は、誘いの車が来たら『は~い!待ってました~』と、ラーメン食べに行きます。



でも、そんな友達たちとのメチャクチャな遊びが凄く楽しくて、たまらないのです。





今日も塩田幸弘は頑張って生きていきます。



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「梅酒」思い出して・・ (hitareri)
2016-06-27 15:01:34
いい、ほっこり記事ありがとうございました。
素晴らしい郷里の友人達と友好が続き、羨ましいです。
それも、みきえさんの人柄かな・・

最近、孫がもう一人生まれ(これで3人目)バタバタしておりました。予定日近くになると・・まるで私が子どもを産むがごとく?陣痛が来そうになり?・・
なにやかや疲れた週でした。

みきえさんの記事で「我が家の梅酒」を
ハタっ~と思い出しました。
田舎に帰る度に、いつももらってくる梅酒です。
梅雨の時期にはピッタリの飲み物・・
毎食の食前酒にもいいし、
中の梅をアイスに添えてデザートにもいいし・・

我が家の梅酒は、母はいつも作ってくれ帰省の度にいつももらっていました。今は、母に替って妹が作ってくれ、帰省の度にくれます。
考えたら・・離れて暮らす娘夫婦を思いやって・・
「健康に過ごせるように~」と気持ちを込めて、いろいろ我々のことを考えて作ってくれたものですよね・・
みきえさんの記事で・・故郷の味・・我が家の「梅酒」を思い出しました。
有り難く、感謝して、親や妹の顔を思い浮かべて、日々いただくことに心がけます・・
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申年の梅 (島美人)
2016-07-02 14:59:44
ちょっと音沙汰がないなあと、思っていたら、
まあなんと・・・
梅をちぎり、漬けて干して、また漬けこんでと、大忙しだったのですね・・・・
申年の梅と書かれた梅干しは、友達にも大好評で、
漬け方を教えてくれと言われ企業秘密と、応えましたよ。
あの梅は、ただひろちゃんの梅だったそうですね。
偶然にもうちの息子も、ただひろですので、この梅干し食べたら12年は、長生きすると言って食べさせ、
親孝行してもらおうかと思っていますハイ
本当にいつもありがとう。

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故郷の味 (陶恵栄)
2016-08-11 12:53:26
梅から思い出した故郷の思い、うめいぞう。遠い北海道にしても、故郷の味は変わらないでしょう。素敵な言葉で、親孝行の気持ちがいっぱいです。言葉もうまいぞう。
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