内田百は、明治、大正、昭和を思いのままに生きた。
好きな鉄道の旅なら借金もする。「阿房列車」では、一等車に乗るとすこぶる機嫌が良い。目的のないぶらり旅だが、旅先での対話や光景の描写で、旅の楽しさや意味を教えてくれる。
百は頑固だが優しい。飼い猫ノラが帰らないと、何も手につかず狂い死にそう。ノラ探しのビラは英文も含めて4回。1年余り待つのだが……。「ノラや」や<わかれ霜 猫連れ立ちて 通りけ里>の句には泣かされた。
百は芸術院への推薦を「イヤダカラ、イヤダ」と拒んだ。その反骨精神にしびれる。
出水市 清田文雄(71) 2010/7/2 毎日新聞鹿児島版掲載
好きな鉄道の旅なら借金もする。「阿房列車」では、一等車に乗るとすこぶる機嫌が良い。目的のないぶらり旅だが、旅先での対話や光景の描写で、旅の楽しさや意味を教えてくれる。
百は頑固だが優しい。飼い猫ノラが帰らないと、何も手につかず狂い死にそう。ノラ探しのビラは英文も含めて4回。1年余り待つのだが……。「ノラや」や<わかれ霜 猫連れ立ちて 通りけ里>の句には泣かされた。
百は芸術院への推薦を「イヤダカラ、イヤダ」と拒んだ。その反骨精神にしびれる。
出水市 清田文雄(71) 2010/7/2 毎日新聞鹿児島版掲載
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