はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

おいの年賀状

2019-03-02 12:14:14 | はがき随筆
 高校の物理の教師だったおいの年賀状に「杜甫の〝人生七十古来稀なり〟の年齢になりましたが気概を持って生きたいものです。生きているうちに一般相対性理論を理解したいと思い立ちました」とある。現役時代も読んだ本とのこと。生物も教えることになり勉強していること。文化祭で自身が設計した気球が浮揚したときの感動など。勉学の楽しさを生徒に伝えたいが時間が足りないと。出世欲がなく、現場がよいと気概を持って取り組んだ教師生活だった。
 どうか彼の願いがかないますように。私は家族の食事作りに更なる心を込めましょう。
 鹿児島市 内山陽子(81) 2019/2/28 毎日新聞鹿児島版掲載

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