鶴の北帰行が終わろうとしている。今季も万羽鶴でにぎわったが、11月末のインフルエンザ発生で一変した。10羽近くが感染死した。飛来地の入口6カ所に消毒場が設置された。遠くから眺めるしかなかった。親子鶴、はぐれ鶴など群れて餌をついばんでいる姿は寂しく悲しげにみえた。幸い多くの人々の努力で感染拡大は免れたようだ。いつも歩くコース近くにいた親子鶴もいなくなった。後ろ髪を引かれる思いで北帰行したのだろう。来季も新しい命を伴って飛来してほしい。待っているよ。
万の鶴心を残し北帰行
出水市 畠中大喜 2017/3/18 毎日新聞鹿児島版掲載
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