はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

見たかった

2018-07-03 16:25:57 | はがき随筆


 朝のラジオ体操を済ませて家に入り、お出かけ準備にかかった。7時20分、家を出て通りへ。桜島の右手一帯が真っ黒い。台風の雨がもう来たのと行く手の空を見上げながら坂を下った。しかし雨の気配はない。外を見上げると黒雲が頭上まで来て、上空の風に舞っている。噴煙だ! 誰かが「4700㍍まで上がった」という。全くその様子を見ないで残念。6時40分にはまだあがっていなかったもの。白煙をまとっただけの桜島。どんなふうに4700㍍も。見たかったと思いながら黒煙を恐れ、娘に車をお願いしてリハビリへ行った。
  鹿児島市 東郷久子 2018/7/1 毎日新聞鹿児島版掲載

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