はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

春宵一刻

2006-05-04 07:25:30 | はがき随筆
 連日の雨は雨なりに楽しくあるものだ。今夜は久しぶりに晴天で散歩に出た。まんまるお月が、今、山並みの上である。稜線がくっきり見える。田園のこの地域は、葉タバコが日ごとに伸びている。農家の方々は忙しくなるのだろう。そろそろ田圃は水を張り、田植えの準備である。
 「こころから、こころから君を愛す」とカエルの合唱が始まっている。すれ違うウォーキング仲間に「良か晩です」と声掛け合う。一足一足歩けることに喜びをかみしめる。時々ロケットガスをぶっ放す。至福感正に春宵一刻値千金であった。
   大口市小木原 宮園続(75) 2006/5/4 掲載


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