はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

赤ちゃんと絆

2011-12-16 23:09:22 | はがき随筆
 清く澄んだ瞳、鼻はピラミッド形、口はおちょぼ調、手は小さいモミジ、髪は昆布の黒光り。ほおが紅潮して弾けるように泣く。「おぎゃあ」の泣き声は一様に聞こえる。判別が難しい。おっぱいが欲しい。おしっこやウンチの時、眠たさからの皮肉な泣き方は勘で分かる。生後60日、重さ5000㌘。玉のような赤ちゃん。抱けば重たい。おっぱいのにおいが漂う。泣く笑うの仕草は自然本能であどけない。「神々しく神秘な聖母像様」。純真な目や指。赤ちゃんと母親は絆で結ばれている。家族に敬愛され、幸せに。孫娘が健やかに育つように。
  姶良市 堀美代子 2011/12/16 毎日新聞鹿児島版掲載

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