この夏のある日のこと。いつもの脳外科へと思ったが、もう時間がないので新しいところへ。「予約ありますか」「いいえ」「あいにく午後休診です」。いつものところへ車を拾って、⏤⏤無駄なことをした。それに100㍍以上を今年一気に歩いていないので、不安が立ちこめた。渡ってまっすぐ行って……頭に描き、ああ、後ろへかえる方が車を拾うにもバスにもよかったのに。どこでもいつでも車を拾えると思ったが、電車通りの歩道側レーンは車が来ない。5時からのバスレーンだと気づき、次へガンバッタ。病身のときの耐久。
鹿児島市 東郷久子(86) 2020/10/7 毎日新聞鹿児島版掲載
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