「オーイ! 咲いたぞ!」の夫の声に、急いでかけつけた。赤と白の2株の牡丹がやっと咲いたのだ。絹のようなしなやかな花びらを重ねきらきらしている。思わずにっこり。やさしい香りとともに底の主役になった。
たくさんの牡丹を見たくて出水まで行ったが一足遅かった。記念にと蕾が二つある鉢を抱えて歩き始めた。「高いぞ」の声。「父さんの焼酎代と思えば…」と私。我が家に嫁いだ牡丹はピンクの豪華な花を見せてくれた。調子に乗り近くのお店からお婿さんを連れて来たと黄色の牡丹を横に置いた。気付いた夫は「焼酎代は大丈夫かよ!」と。
薩摩川内市 田中由利子(68) 2010/5/29 毎日新聞鹿児島版掲載
たくさんの牡丹を見たくて出水まで行ったが一足遅かった。記念にと蕾が二つある鉢を抱えて歩き始めた。「高いぞ」の声。「父さんの焼酎代と思えば…」と私。我が家に嫁いだ牡丹はピンクの豪華な花を見せてくれた。調子に乗り近くのお店からお婿さんを連れて来たと黄色の牡丹を横に置いた。気付いた夫は「焼酎代は大丈夫かよ!」と。
薩摩川内市 田中由利子(68) 2010/5/29 毎日新聞鹿児島版掲載
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