はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

親譲り

2008-09-18 18:24:11 | はがき随筆
 にぎやかに五輪の幕が下りた。出場者は無論、観衆に多くの感動や教訓を与えた。一方、研究や検討の課題も残した。
 さて、父が過去の五輪のメダリストで、その背を見て五輪への道を進み、多くの苦難を乗り越えて今大会に出場した若者も多い。もちろん好成績が望まれるが、結果は問わない。スポーツの厳しい道をひたむきに進む強じんな姿が尊い。
 「この親にしてこの子あり」「子は親の鏡」のことわざは、真に子に敬慕される価値ある親たり、それを慕う子たりの関係を物語る親譲り、親子のきずなの神髄だろうか。
   薩摩川内市 下市良幸(79) 2008/9/17 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はYASUYUKI TAKEZAWAさん

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