はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

老後の初心

2018-05-26 14:43:09 | はがき随筆
 世阿弥の残した言葉に「初心忘るるべからず」がある。その初心の中に「老後の初心」についても述べている。つまり、年を重ねても、その都度初心になって事を乗り越えなくてはならないと教えている。
 以前、米作り日本一になった70過ぎの農民の話をテレビで見た。彼は「この年になってやっと稲と会話ができるようになった」と言った。
 人間にはいろいろな生き方がある。健康で長生きすることに喜びを持つ人もいる。中には年老いてもなお道を追い求めている人もいる。世阿弥の言葉を教訓にして生きていきたい。
  鹿児島県 志布志市 一木法明  2018/5/25 毎日新聞鹿児島版掲載

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