毎日眺めようと植えたヤマザクラの赤紫色の木肌──いつ見ても心に染みる。近くに置いたシラカバのマルタは広島からもらってきたものだ。我が家のシラカバが枯れた時だから、もう何年になるだろう。こっちでも育たんかなあ。また植えてみたい。
初めて行った屋久島の森はコケのもりだった。ひときわ輝く黄色の木肌のヒメシャラを見つけた。てっぺんまでコケが生えず、正に全裸といってよかった。
出会う度に先を争って抱きついて、みんなで笑ったんだった。その肌はヒンヤリとしてここちよかった。そう、我が家のヒメシャラ、もう開花するぞ。
出水市 中島征士 2013/5/30 毎日新聞鹿児島版掲載
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