「今年のキンカンはおいしいわよ。ほら、食べてみて」
カミさんが両手にもぎたてのキンカンを持ち、口をもぐもぐさせてやってきた。私も一つ口に入れた。粒もかなり大きく、そしてジューシーだ。小粒で数も少なかった昨年とは大違い。裏の従姉妹の木も鈴なりである。従姉妹の家の木は大きいため、上のほうはカラスの狙いどころだ。10羽近くで実を取っては屋根の上で突っついていた。
新年早々は種子島とも思えない寒さが続いているが、この寒風の中でパフィオもサザンカも元気に咲いている。寒いといってもここは南の島なのだ。
西之表市 武田静瞭 2012/2/3 毎日新聞鹿児島版掲載
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