「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんが亡くなった。
広島での原爆体験から「ゲン」を通して、放射能の恐ろしさや平和の尊さを訴え、核兵器の全てを憎んだ。近年は病と闘いながら福島の原発事故を強く非難し、脱原発を叫び続けた。願いがかなわず命尽きるのはさぞ無念であったに違いない。
以前、中沢さんの教師向けの講演を聴いた。中でも被爆者の髪や衣が焼け落ち、腕の皮膚が溶け、垂れて地に着くと痛いので手を前に伸ばして歩く話に涙した。結びに教師の平和教育への役割を説かれ責任を感じた。
中沢さんのご冥福を祈る。
出水市 清田文雄 2013/1/24 毎日新聞鹿児島版掲載
画像は広島原爆ドーム
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます