2月3日、アニメに夢中の4歳の孫が「鬼が出た」と血相を変え、顔面蒼白で固まった。続いて6歳児も……死角の大人には見えない。そこえ「僕だから」のメール。恵方巻きをもらいに来た長男が、黒タイツで顔を覆い青鬼面をつけ、すさまじい格好で荒々しく戸を叩き出没しては暴れまくった。孫3人は恐怖におののき泣きわめく。とっさに豆を与えた。「鬼は外」。死に物狂いで投げつけた。「太っていたから、絶対悪い子を食べてるよね」。大人の話を尻目に異常におとなしい。楽しいはずの節分が終わった。来年は赤鬼さんが来てくれるかな?
指宿市 池元民子 2012/2/17 毎日新聞鹿児島版掲載
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