昨年の桜咲く頃、大学に入学したばかりの孫娘は、片田舎からいきなり都会の大海原に放り出された。バァバはどれほど心配したか知れやしない。あれから1年。今では一人暮らしのスキルを身に付け、車の免許にも挑戦中だと元気そうな手紙が届いた。メールと違ってうれしく、心に響いた。それにしても手ごわいウイルスとの戦はいつまでなのか。終わらないパンデミックはないと信じて耐えるしかない。人との接触を極力避ける生活様式に戸惑いながら、それにも慣れてきた。いつになったら安心して孫と再会できるのか。その日を待ちわびている。
鹿児島県鹿屋市 中鶴裕子(71) 2021/5/22 毎日新聞鹿児島版掲載
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