車の運転どうしよう、と悩んでいると「やめてもいいのよ」と妻はつれない。そうあっさり返事されると、未練が残る。教習所に通い始めたのは、確か40代。若い教習生に交じり、何度も憂き目を見た。坂道発進が苦手で、「もう、明日から行かない」と妻にグチッた日もあった。やっとの思いで手にした悲願の免許証なのだ。今日までなんとなく持ち続けられたのは、鬼教官のおかげかも。そう簡単には手放せないなあ。
近年、高齢者のうっかりミスが多い。妻に「ダメと気づいたら教えて」と頼むと、「なら今返納して」と厳しい。あ~あ。
宮崎市 原田靖(78)2018/7/22 毎日新聞鹿児島版掲載
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