車椅子を押しておられるのは、高齢の男性である。「よいしょ」と小さな声で診察室入り口近くに車椅子を止められた。
頑張ってと、私は心の中でエールを送る。車椅子の女性は、つらそうな表情でうつむいておられる。視線を止めていると、痛むのか顔までゆがんで見える。でも介護してくださる人がいて幸せだなとぼんやり思った。待合室の人々は、待ちくたびれたように、皆無表情である。
そして、名前を呼ばれた男性は、車椅子を押して診察室に入っていかれた。その後ろ姿に、患者もつらいが、家族も大変だいう思いだった。
鹿児島市 竹之内美知子 2013/7/4 毎日新聞鹿児島版掲載
頑張ってと、私は心の中でエールを送る。車椅子の女性は、つらそうな表情でうつむいておられる。視線を止めていると、痛むのか顔までゆがんで見える。でも介護してくださる人がいて幸せだなとぼんやり思った。待合室の人々は、待ちくたびれたように、皆無表情である。
そして、名前を呼ばれた男性は、車椅子を押して診察室に入っていかれた。その後ろ姿に、患者もつらいが、家族も大変だいう思いだった。
鹿児島市 竹之内美知子 2013/7/4 毎日新聞鹿児島版掲載
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