暦の上では秋だが、8月下旬は夏の空気。早朝5時は暗く、熱帯夜の余波を感じながら走り出す。今日から77歳、喜寿である。予感も脈絡もなく思い浮かぶ事事を追いながら走るのはいつものことで、どうしても来し方行く末に思いが行く。旅の事、恋の事、生き方など頭をよぎるに任せているが、悔恨の念にとらわれる事は無い。青春も謳歌した。家庭を持ち、子供たちも独立した。残された時間は考えない。最後の一日まで妻と笑顔で走る姿しか浮かばない。
6時前、鼓舞するように燃える太陽が顔を出す。その輝きに向け健やかな一日を祈願する。
志布志市 若宮庸成 2016/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載
6時前、鼓舞するように燃える太陽が顔を出す。その輝きに向け健やかな一日を祈願する。
志布志市 若宮庸成 2016/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載
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