小学生の頃、ラジオは唯一の娯楽。ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」を聴くのが楽しみで、心躍る時間であった。逆境や理不尽に立ち向かう少年少女の姿を頭の中で組み立て、想像の世界を広げる。同様に徳川夢声が朗読する「宮本武蔵」や「西遊記」も想像力を膨らませてドキドキしながら聴いた。
あの貧しい時代、情報と共に生活に潤いを与えてくれた。古橋の世界記録に歓喜し、湯川博士のノーベル賞受賞で自信を、そして、のど自慢で楽しさを味わった。雑音など気にならない。ラジオはそういうものだと思い込める時代であった。
志布志市 若宮庸成 2015/10/4 毎日新聞鹿児島版掲載
あの貧しい時代、情報と共に生活に潤いを与えてくれた。古橋の世界記録に歓喜し、湯川博士のノーベル賞受賞で自信を、そして、のど自慢で楽しさを味わった。雑音など気にならない。ラジオはそういうものだと思い込める時代であった。
志布志市 若宮庸成 2015/10/4 毎日新聞鹿児島版掲載
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