
友人が、マテ貝取りに誘ってくれた。鍬を肩に護岸から浜に下りて行く。塩入の筒とバケツを下げて、付いて行った。
潮が引いた後、鍬で砂を掻くと、小さな穴が見えた。この穴に割りばしで塩を入れると、貝は潮が満ちてきたと思ってか、ポッと水管を出す。その瞬間を捕まえるのだが、早くしないと穴にもどってしまう。あっちこっちから、「ヒョイヒョイ」。中には長く出ているのもいて、貝にものんき者がいるらしい。
春休みの子供たちの声がにぎやかた。はるか遠くに波が光っている。少し早いが、貝の酒蒸しを描きながら帰路についた。
出水市 年神貞子 2013/4/8 毎日新聞鹿児島版掲載
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