今年は雨の日が多く、花火大会はお盆過ぎに延期された。
夜空に「ドーン」と爆発する豪華な花火絵巻。感動する大観衆。炎の精はご先祖の送り火となり、現世の人々は心の憂さを晴らす。
お盆のさなか急死され、霊界へ旅立ちの知人。病気、入院宣告で手術を指摘され、その深刻さに立ち向かった人たちのことを思うと胸が痛む。訃報は順番を待つかのごとく次々と。この避けられない現実。宿命はいかんともしがたい。
間断なく打ち上げられる花火。フィナーレ。夜の静寂。余韻は夢の中へ。
肝付町 鳥取部京子 2012/9/12 毎日新聞鹿児島版掲載
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