車はトンネルに差しかかろうとしていた。その時、偶然、車に乗り合わせていた目の不自由な方が「もうすぐトンネルですね」と言った。どうして走っている場所が分かるのか不思議がる私に「道路の高低、タイヤの音、空気、かすかに感じる光などで判断できるのです」とタネ明かしをした。
「目から鱗」だった。彼は私たち以上にものを「見ている」のかもしれない。それも「心の目」で。それに比べて私たちは、いかに目に頼りすぎていることか。
車から降りて歩いて行く彼の背中が大きく見えた。
鹿児島市 池田真美(45) 2007/2/1 掲載
「目から鱗」だった。彼は私たち以上にものを「見ている」のかもしれない。それも「心の目」で。それに比べて私たちは、いかに目に頼りすぎていることか。
車から降りて歩いて行く彼の背中が大きく見えた。
鹿児島市 池田真美(45) 2007/2/1 掲載
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